リオンについて
リオンのはっ水技術
2021.10.11
リオンのはっ水技術
リオンのこだわり技術:はっ水技術
補聴器を湿気や汗から守るはっ水技術
精密電子機器にとって水分は大敵です。ごくわずかな水滴でも内部に侵入すると、電子回路に悪影響を与えます。しかし、人体に装着して使用する補聴器では、汗や水との接触が避けられず、トラブルの原因になってきました。
1.湿気や結露
電池接片がショートしたり、腐食が発生するおそれがあります。
電池が腐食し、液漏れが発生するとショートを引き起こすおそれがあります。
2.汗
汗に含まれている湿気、塩分により、ショート、電流漏れ、腐食が発生するおそれがあります。
3.耳あか
補聴器に耳あかが付着すると、時間の経過とともに変色や退色が起こるおそれがあります。
4.手の脂分や手あか
補聴器を取り扱う際に付着する手の脂分や手あかが蓄積し、マイクロホンやイヤホンをつまらせることがあります。
5.香水、ヘアケア製品
部品の目詰りによって動作不良を引き起こすおそれがあります。
解決
フッ素系はっ水剤で補聴器をまるごとコーティングして、水分の侵入をシャットアウト
リオネット補聴器の「耐汗コート」は、従来の「耐汗処理」に加えて、パルスプラズマ方式による特殊はっ水処理(ナノコーティング)を施しています。今まで実現できなかった補聴器内部を含むすべての箇所にはっ水処理を施すことで、高いはっ水性を実現しました。この技術により、補聴器自体の質感や見た目を一切変えることなく、汗や水による故障を予防し、補聴器の耐久性を高めることが可能になりました。
耐汗コートとは
高いはっ水性をもつフッ素系はっ水剤により、補聴器の表面に皮膜を作ります。これにより、水分が補聴器内部に侵入することなく、表面を水滴として転がり落ちるようになり、内部への細かい隙間に水分が入り込む、いわゆる毛細管現象を防ぐことができます。また、フッ素系はっ水剤はパルスプラズマ方式により補聴器の外側だけでなく、内部の全ての部品まで行き渡りますので、空気中に含まれる湿気からも部品を守ることができます。
従来の補聴器内部への「耐汗処理」(樹脂系コート剤の塗布)に加えて、このフッ素系撥水剤のコーティングを施すことで、より強い「耐汗コート」となります。
特殊はっ水処理(ナノコーティング)の特長
1.水を弾くはっ水効果
コーティングに使用されるフッ素系はっ水剤は、極めて高いはっ水性と低い摩擦係数を持っており、水分を寄せ付けません。また、耐熱性、耐薬品性、耐腐食性にも優れているため、様々な環境下での補聴器への悪影響を防ぐことができます。
2.高い耐久性
フッ素系はっ水剤は、補聴器の表面に極めて薄い皮膜を形成します。この皮膜は化学結合により形成されるので剥がれにくく、補聴器の表面を強固に保護することができます。
3.内部もコーティング
補聴器の表面だけコーティングしても、空気中の湿気による補聴器内部のサビや腐食は防ぐことができません。リオネット補聴器の特殊はっ水処理(ナノコーティング)は、パルスプラズマ方式によってフッ素系はっ水剤が補聴器内部の隅々にまで均一に行き渡るため、空気中の湿気にも対応することができます。
耐汗コートの成果
耐汗コートを施した補聴器と施していない補聴器の比較実験においても、コーティングの効果が実証されています。
耐汗コートを施していない補聴器は明らかに腐食していますが、施した補聴器には腐食は見られませんでした。
汗や湿気によるトラブルの多い夏場においても、「耐汗コート」を施した補聴器が「故障しにくい」ことが明確に示されています。(当社調べ)
リオネット補聴器の多くの機種に、耐汗コートが施されています。