リオンについて

リオネットセンター新宿、探訪 ①

2022.08.25



認定補聴器専門店「リオネットセンター新宿」
1961年に東京・神田にオープン。1966年に新宿に移転し、2020年に旧店舗近隣に新装オープン。補聴器の「無料お貸出し制度」や補聴器の効果測定など、医療機関と連携しながら半世紀以上にわたり、聞こえに関する悩みに応え続けている。



安心の「無料お貸出し制度」で敷居を下げる

「リオネットセンター新宿の役割は大きく分けて二つあります。一つは店舗での補聴器販売・修理などの顧客対応、もう一つは病院の補聴器外来で、補聴器をお試しいただくお手伝いをすることです。店舗での修理に関しては、専門スタッフが5 名常駐しており、簡単な修理であれば1時間半ほどで完了します。一般的に補聴器の修理は1 週間近くかかるので、近隣のデパートでお買い物をしている間に修理を済ますことができるのは利便性が良いと、多くのお客様にご活用いただいています」と話すのは所長の榎澤渉。リオンに30 年以上勤続し、長年「聞こえ」に向き合ってきたエキスパートだ。コロナ禍前は一日に100人近く来客があったという。
「当店は、基本的に補聴器を購入する前に耳鼻咽喉科医の受診をお願いしています。難聴の原因によっては治療可能な場合もあるので、診断を受けて補聴器が適応と判断された方にご来店いただいています。初めて来店された場合、相談から補聴器の試聴までの所用時間は1時間半から2 時間程度。測定やフィッティング(調整)を終えた上でお客様に合った補聴器を1ヶ月程度お貸出しし、その上で購入を決めていただきます。補聴器を購入するまでの間は基本的に費用はいただいておりません」


補聴器を初めて着けると自分の声や、咀嚼(そしゃく)音、雑音がうるさいなどのわずらわしさが出ることがあるため、購入希望者に はまず「無料お貸出し制度」を利用いただいている。
「お客様の中には、音は聞こえるのだけれど言葉としては聞き取りづらいという方もいらっしゃいます。それは蝸牛という内耳の感覚器官の衰えによって起こるのですが、言葉が濁ったように聞こえてしまう。残念ながらそれを補聴器で改善するには限界があるので、そういったことも含めてお試し期間を設けています」
家庭や仕事場など、普段の生活環境で使用しながら、1 週間~10日おきに来店してもらい、フィッティングを繰り返す。高い性能の補聴器は数十万円と決して安いものではないので、購入希望者にとっても安心の制度だ。




認定補聴器専門店「リオネットセンター新宿」は、世界初のデジタル補聴器を開発したリオン株式会社の直営店。新宿駅、代々木駅からともに徒歩5分という利便性の良い立地も魅力。


待合室
店内は空港のラウンジやホテルのロビーをイメージした設計で居心地の良さを追求。3台の大型モニタには修理状況、店舗最新情報、テレビ番組が映され、快適に過ごすことができる。



「聞こえ」のエキスパートが常駐

医療機関から補聴器を推奨された顧客には、まずどんな目的で補聴器を試してみたいと思ったのかなどをカウンセリングする。次に、一人一人に適した補聴器を提案するために聴力測定だけでなく、言葉の聞き取りなど様々な観点からお客様の聞こえを調べる。そして、顧客の聞こえの状態や生活スタイルなどから補聴器を選びフィッティングする。その際、様々な音を聞きながら聞こえの状態や装用感を確認。補聴器を着けた状態でも再度聞こえを測定することで、主観的にも客観的にも補聴器の効果を確認することができる。
「補聴器をご提案する際に一番重要なのが“フィッティング”です。雑音一つでもお客様それぞれ感じ方が違うので、カウンセリングをしながらお客様にとって快適な聞こえになるようにフィッティングすることが大切なんです。当店では、私を含めた15 名の認定補聴器技能者が、お客様をしっかりとサポートしています」
認定補聴器技能者の資格を取るためには、補聴器の電気的性質や音響的知識、フィッティング理論、医学的知識、関連法規など多岐にわたる分野を約4年かけて学び、認定試験に合格する必要がある。日本において補聴器のプロフェッショナルがこれだけ在籍している店舗は他にない。
「店内も広々とした設計にしており、半個室のブースで聞こえのお悩みをじっくりお伺いできます。我々がサイバーブースと呼んでいる3 つの個室では大画面のモニタを設置しており、家族の方も一緒に補聴器のことを理解していただけるように配慮しています」




     

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